左手の動きがダイナミックなギタリストは、抜けてくる良い音を出すなぁ。
という印象があった。
何故だろう?
その答えが、この前の師匠のレッスンの中にあった。
結論から言うと、左手を押さえると同時に右手でピッキングしているとの事。
「えっ〓それ普通じゃん!」
と思うかもしれないが、これがなかなか自然には出来てないもの。
僕も両手同時にアプローチしているつもりが「それ左手先に行ってます。」とご指摘頂いた。
これは、ほとんどの人がギターを学習する過程で
「左手でCのコードを押さえてから右手でストローク」とか
「左手で2弦8Fを押さえてから右手でピッキング」
みたいな、
左手が先にアクションを起こすような覚え方をする為だと言う事らしい。
それが間違いだと言う事ではない、ここではより迫力のある音の出し方という観点で考察しているに過ぎない。
まず左手のハンマリング・オンだけで音を出してみて欲しい。分かりやすくする為に2、3弦辺りを少し叩くような感じで強めに。
すると、押弦(打弦?)ポイントから振動が立ち上がり、ブリッジ方向に伝わっていくのが分かると思う。
次はさっき左手で押さえた場所を先に押さえてから右手で普通にピッキング。
今度は前とは逆にピッキングポイントから振動が立ち上がり、ナット方向に伝わっていく。
そして今度、今までの事を踏まえながら、右手と左手を同時にアクション。
左手はやはり分かりやすくする為に少し叩くような感じで。
すると以前の例よりも、早いスピードで振動がギター全体に伝わるような、一瞬でギター全体が鳴るような感じがしなかっただろうか。
これが、抜けの良さの正体!
一般には、あまり語られないテクニックだか、覚えておくと表現力の幅が広がりそうです。
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