不況と言われて、もう随分と時間が経つ。
時代は益々混迷を深め、行き先が見えない暗い時代に突入したかに思える時もある。
楽器類なんか、ホントにそうだ。
行き詰まっているのは経済であって、人間の創造力はまだまだ捨てたもんじゃないと思うし、むしろ庶民の時代に向かっているのでは?と思う節もあったりする。
不況の煽りをいの一番に受けたこの業界、これまでは何だかんだと大手の独占市場だったが、去年ついに世界の4大メジャーと言われてきた、その一角が倒れた。
高カロリーな栄養を必要とする、その大きな体は、今の時代に適合していくのは大変なのだろう。
翻って、我々のように小さなコミュニティで動く、インディーズミュージシャンはどうだろう?
確かに「音楽で成り上がり」とか「一攫千金」的な話は、今まで以上に都市伝説化していくだろう。
しかしインターネットが整備され、以前よりも驚くほど安価でクオリティの高い作品が創れるようになった今、僕らの発信する音楽等を中心に、社会に有用で尚且つ、ビシネスとしても十分に成り立っていく、そんなコミュニティを形成するのが、以前よりもずっと容易になったのではないかと思う。
今、大きな転換期を迎えているエンターテイメントの世界。
決して大袈裟な話ではなく、中世ヨーロッパで起きたルネサンス(人間復興)みたいな事が、今起こりつつあるのかもしれない。
ミュージシャン達が、何の制限も無く自由に音楽を発信して、その対価で贅沢ではないけれど、生活していく。
またWワークのミュージシャンが、メジャーレーベルのミュージシャン顔負けの作品を次々に発表していく。
そんな時代が、すでに到来してるような気がする。
「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」
「グレイトフル・デッド」
アメリカではビートルズ、ストーンズに並ぶ程のビックネイム。
彼らは情熱に社会や文化を変えようとした。
ライブは録音OK!
音楽は無料で聴き放題!
それなのにビートルズよりもストーンズよりも儲けてしまった。
本書はビジネス書なのだが、創造力を刺激され、多くの示唆に富んだ良書だと思う。
ビジネス書とは到底思えないサイケな表紙もGood‼
最終的には人生を生きる上での普遍的なテーマに導いてくれる。
胸が熱くなりました。
ミュージシャンならずとも、是非お勧めしたい一書!
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