「資本主義なんて壊れてしまえばいい！」

「資本主義なんて壊れてしまえばいい！」

なんてよく思っていた。

すごく漠然としていたけど、なんの裏付けもなく何となくなんだけどね。

世の中の不幸の原因って、今の経済システムなんじゃないか？って。

ずいぶん若い頃、多分２２、３歳の頃くらいかな。

でも、僕はその思いを放置した。

音楽で成功する事が全てだと思っていたから。

自分の時間の出来る限りを音楽に捧げて、はたから見たら音楽とは関係ないように見える事も全部音楽につながると思って、頑張った。

それから随分と時は流れて、そんな疑問を抱いた少年もすっかりオッサンになった。

音楽の仕事もやるし、

色んなアルバイトや仕事も経験して、結婚もして、色んな人と交流して。

子供には恵まれなかったけど、愛する甥や姪が出来、両親が亡くなったり。

友達も色々と状況が変わって、大人になっていったりして。

そして最近また疑問に思うことが多くて。

気が付いたら、むか～しに放置した疑問がまたムクムクと頭をもたげ始めてね。

今回はその思いときちんと向き合おうと思って、色々とやっている。

その中で、ある本に運良く出会うことが出来た。

高坂勝（こうさかまさる）さんの

「減速して自由に生きる ダウンシフターズ」
「次の時代を、先に生きる。まだ成長しなければ、ダメだと思っている君へ」

の二冊。

内容はかなりザックリとだけど

・現在の資本主義、大量消費社会の限界
・格差が生まれる仕組み
・大型企業の巧妙な搾取
・経済第一主義から生まれる、環境破壊と人権軽視
・持続可能な社会、経済、仕事への提案
・農的暮らし
・地域で循環する経済
・頑張り過ぎない、もう成長しない生き方
・半農半X
・etc.etc......

等など、等など。
が書いてあり

僕の抱えていた疑問に、とても分かりやすく答えてくれていて、とても示唆に富んだ内容。

泥だらけになって走り回っていた子供時代を思い出し、これからの幸せのイメージが見えてしまった。

興味を持たれた方は、是非一読することをお勧めします。

こういった内容で本を書いたり、発信する人は他にもいると思うんだけど、なんで高坂さんだったか？

高坂さんはブルース好きで、僕とは同級生！！！

「やっぱり音楽を愛する人の発信をキャッチするアンテナを持っているんだな」
と勝手に嬉しくなってしまう。（僕もブルースにハマった時期もあるんです）

あと高坂さん、有言実行の人で素晴らしい活動をしてます。
是非、コチラからチェックして下さいね。


いやいや、しかししかし、話は僕の話に戻るが、

「アラフィフになって、やっと社会に向き合うことが出来るようになったのか....」

と思うと少々情けなくもあるけど、

まあボチボチ、マイペースで僕らしく、出来ることから色々と変えていこうと思っております。

もちろん、僕とみんなが幸せになる方にむかって。

でもね、

「ミュージシャンなんて、みんな馬鹿さ！政治の話なんて分かんねえよ！だって、みんながニュースみたりしてる時だって、オレたちはビートルズやローリング・ストーンズを聴いてるんだ！」

そんな事を言っていたテッド・ニュージェントがとても愛おしい。



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筆者

シンガー、ギタリスト、シンガーソングライター,ウクレレプレイヤー。 89年に上京し、ギタリストやシンガーソングライターとして様々なライブやセッション、レコーディングなどに参加し精力的に活動する。 11年Acousphere奥沢氏に師事し、 同年Acousphere Recordより「Jigu」名義でソロ作品のリリースを始める。 独特の歌声と奥沢氏直伝のOne Man Rhythm Sectionを取り入れた演奏が好評を得てiTunes Storeではジャズチャート4位を記録。 またいくつかテレビ番組のBGMなどにも楽曲を使用された。 現在はヴォーカルCHIEKOとのユニット「andifferent」でも活動している。